【写真特集】市民運動から厚相、「カイワレ」…お遍路も グラフ菅直人氏の歩み
衆院別館5階講堂で行われた代表選。午後0時20分、「樽床伸二候補129票、菅直人候補291票」という投票結果が発表された。
拍手に包まれた菅氏はすぐに立ち上がり、周囲に何度も頭を下げる。口は真一文字に結んだまま。座ってからようやくほっとしたように笑みがこぼれた。
樽床氏とともに壇上に上がった菅氏は、2人で何度も握手してみせた後、「これからは一体となって目の前に迫る参院選を戦い抜くためにノーサイドの宣言をさせていただきたい」と、選挙モードへの突入を宣言。選挙に勝利し、本格政権樹立に強い意欲を見せた。
樽床氏も続けて「菅新代表のもとで一つになって参院選を乗り越えたい」と短く呼びかけた。
5階講堂には4日朝、多くの報道陣が詰めかけた。代表選は公開だったが、会場に入りきれなくなり、民主党本部関係者が午前10時半ごろ、「もう入れません。申し訳ありません」と、順番待ちをする記者らに告げて回る事態に。
両院議員総会は予定通り午前11時に始まり、樽床氏、菅氏の順で立候補に際しての思いを訴えた。
樽床氏は、「民主党は大きなピンチにある。ピンチをチャンスに変えていくのが代表選の最大の意義」と、右手に持った紙を振り回しながら、強い口調で訴えた。
次に壇上に立った菅氏。冒頭、鳩山氏と小沢一郎前幹事長に対して「指導力があったからこそ民主党政権は誕生した」と感謝を述べた後、3回の落選経験や厚相として薬害エイズ問題にかかわったことなどを改めて紹介した。
代表に就任した後の最も大事なテーマとして「政治とカネ」を挙げ、「全議員、全党員が襟を正していかねばならない」と党内の実力者である小沢氏を強くけん制してみせた。
両院議員総会を終えた新人議員からは、菅氏のリーダーシップに期待する声が集まった。菅氏に投票したという衆院議員、横粂(よこくめ)勝仁氏は「新しいリーダーとして、この日本を力強く引っ張ってほしい」と話し、福田衣里子氏は「私たち新人の意見も反映されるような政治を」と注文を付けた。また、加藤学氏は「クリーンな民主党という原点に立ち返ってほしい」と話した。
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